お知らせ・コラム

2020/12/10

Q 「アスベストが入った屋根」は、他のリフォーム会社からはカバー工法がいいと言われたんだけど・・・?

「アスベストの早期撤去」 「屋根の下地チェック」 「長期的にみたメンテナンスコスト」
この3つを考えると、葺き替えが最も良い方法だと私たちは考えています。

 

アスベストは早めに撤去した方がいい?

前回のQ&Aでは、アスベスト入りの屋根のお家に住んでいるからと言っても、すぐに健康被害が出ることは無い、とお伝えしました。
ですが、それはあくまで「極端な劣化がない」という前提です。
劣化が進み、破損などが起こると、セメントで固められたアスベストも露呈する可能性があります。
また、劣化しているアスベスト入り屋根の撤去作業は、飛散のリスクが高まるため、作業にかかる手間が増え、そのぶん費用も高額になります。
さらに、今後アスベストを含む建物の解体について、飛散防止対策の強化が環境省の「石綿飛散防止小委員会」で議論されています。
↓↓↓
環境省_中央環境審議会 大気・騒音振動部会 石綿飛散防止小委員会 (env.go.jp)
今後、規制が強化されると、アスベスト入り屋根の撤去・処分のハードルと、解体処分費用はますます高くなるでしょう。

 

カバー工法では、今ある屋根を撤去・処分はしません。
ハードルが高くなる前に、葺き替えでアスベスト入り屋根材を撤去・処分した方がよい、というのが、1つ目の理由です。


アスベスト含有の代表的な屋根材①
クボタ製「コロニアル」 1961〜1986年まで販売


アスベスト含有の代表的な屋根材②
クボタ製「アーバニー」 1982〜1994年まで販売。

 

 

屋根の下地

アスベストを含む屋根材が使われているのは、主に2004年以前に建てられた建物ですので、少なくとも築15年以上は経っていることになります。その中でも、築20年を過ぎた屋根は、下地が傷んでいる場合が多く、そのまま塗装しても雨漏りを防ぐ事にはなりません。
カバー工法を施せば、一時的には雨漏りを防げます。しかし、もし既に雨水や結露によって腐食している下地だったら…。その上から新しい屋根をかぶせたとしても、腐食やカビの問題はまさに「フタをした」だけです。
さらに言えば、カバー工法でも、施工後に雨漏りを起こした事例は多々あります。その場合は、雨漏りに対して緊急な対応が必要になりますし、その後、葺き替え工事を行う時にはカバーした新しい屋根材と古い屋根材を二重に撤去・処分する必要があり、解体費用は倍近くになってしまいます。

私たちは屋根の専門家として、できれば既存の屋根を開けてみて、下地の状態もチェックした上で葺き替えを行う事がベストだと考えています。それが、2つ目の理由です。


屋根を解体したところ、下地がボロボロになっていた事例です

 

 

長期的にみたコスト

前回のQ&Aで、屋根の主なメンテナンス方法は「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の3つとご紹介しました。このうち、1回の工事費用として最も高いのは「葺き替え」です。
新しい屋根材に替えるより、塗装の方が安く済みますし、カバー工法は葺き替えに比べて撤去処分が無いぶん、工期が短く費用も安くなります。
ですが、塗装の周期は10年〜15年。メンテナンス回数は他の2つよりも当然多くなります。
また、カバー工法で今かかるコストを抑えたとしても、アスベスト入り屋根材の処分を先に延ばしただけで、後々に解体・処分する際には屋根材の劣化が進み、処分費用が今よりかかる事は、先ほどお伝えした通りです。

 

今かかるコストは、葺き替えが最も高いのは事実ですが、長い目で見た場合のメンテナンスコスト的には「葺き替え」が良い。それが3つ目の理由です。

 

他社さんが「カバー工法」を勧める背景は…

まずは、コストの面です。カバー工法と葺き替えのお見積書は、確実にカバー工法の方がお安くなります。これまでお話した通り、それには理由があるのですが、やはり高額な工事はお客様にご提案しにくいものです。
また、葺き替えの解体工事には、経験が豊富な職人が多数必要です。カバー工法ならできるけど、葺き替えまでできる職人さんが集まらない…そんな屋根リフォーム業界の現状があります。経験の浅い職人や現場管理のもとでは、葺き替えの際、屋根の解体などでミスを犯してしまうリスクも高くなります。また、法律に従ってアスベスト含有廃材を処分する知識も必要です。これら諸々の問題を避けるため、カバー工法しか行わない屋根リフォーム業者もあると聞いています。

 

手前味噌ではありますが・・・・
(株)プラチナコーティングでは
◎葺き替えが得意な屋根職人
◎1級建築施工管理技士の資格を持つ現場管理者
が揃っています。どうぞ安心してお任せください!!

 

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